\似顔絵の申込はこちらから/

レストハウス〜「広島の魅力発見」前編

朝、友達の木下サーちゃんが
「7月1日
大明日 一粒万倍日 神吉日 巳の日」

と、教えてくれた。

縁起がいいから、好きな言葉を筆文字で書いてくれるという。うわ、ラッキー
良いことありそう!そしてそれが何かの万倍になりそう!ウキウキ♪

レストハウスがリニューアル

そして会社のお昼休み。
今日は平和公園のレストハウスオープン日だったから、ちょっと足を伸ばしてみようか。
軽い気持ちで、ほんの数十分のつもりで出かけた。


レストハウスは、広島平和公園内にある観光案内所で、元呉服店だった被爆建物を利用した観光の拠点だ。2018年から改修工事のため閉館し、このたびリニューアルオープンしたのだ。

中に入ると、明るいお土産ショップと観光案内所。なんとなく、初日の緊張感が伝わる感じ。まだお客が少ないからだろうな。

2階がカフェ、3階が展示室になっていて、所々に被爆の痕跡が残されており、解説されている。


3階の展示室に行ってみた。
被爆前の中島地区(今の平和公園辺り)が、どんなに賑やかな生き生きとした街だったかを知ることができる。

実際に住んでいた人々の笑顔の写真が並ぶ。家族の形見を平和のために寄贈した人も。

今は広大な公園になっている場所は、昔はひしめくように家が並び、映画館や写真館、ビアホール、商店街がある広島一活気のある町だった。それがあの日、一瞬にして灰になり何もなくなった。歴史を知っている私たちには、胸が痛くなるような写真だけど、写真の人々はそんなこと微塵も知らない。生き生きと、その瞬間生きた証を残している。

子どもの頃は、こういう写真もまともに見れなかった。広島の子どもだから、平和教育として辛い映像や体験談を嫌と言う程見させられた。原爆はトラウマ。私たちの世代に、そんな人は多い。

広島という町の魅力

2019年の平和公園


私は数年、海外で暮らしたことがあり、その時、海外の小さな街でも8月6日の平和式典の時間に平和を祈り、追悼式典をやっていることを知った。「ヒロシマ」から来たというと、辛い歴史のあった町だね、今はどんな町なの?と必ず聞かれた。

川と緑がとても美しい、人々が優しい町だと私はいつも思う。たった75年前、焼け野原になって「70年は草木も生えない」と言われた町とは、信じられないくらい。海外で故郷の写真を見せると、都会ぶりに驚かれる。厳島神社の写真を見せても、「これがあの広島なのか」と2度驚かれる。

原爆の悲惨さや平和活動のイメージが強すぎて、私が故郷に対して持っている緑が多くて川面が美しい広島は、「信じられない!」というリアクションで聞かれることが多かった。だけど勉強不足の私には、ここまで復興を果たした広島の先人たちの話をすることは出来なかった。

広島という町が、どうやってここまで復興したのか、いまさらだけど、最近になってようやく知りたいと思うようになった。

人の魅力を発見するのが似顔絵師の仕事だけど、町の魅力も再発見していきたい。それを私のアートを通して伝えられたら、とても嬉しいなと思うようになった。


そんなことを考えていたら、奇跡のような再会が待っていた。
後編に続く。