Day5:超特急似顔絵におもうこと

突然の問い合わせメール

先日、HPの問い合わせから「大至急、本日夕方までにウェディングの似顔絵を描いてほしい」というご連絡をいただいた。

金曜日の午前中のことでした。

平日は、なかなか似顔絵イベントもやっていないし、私自身は平日会社員の身。「ちょっと難しいと思いますよ」とお返事し、一応仲間数人に声かけてみますと返事をした。

聞けば、その日の夜プレゼントしたいとのこと。いくらなんでも、難しいだろうな…と思いながらも似顔絵仲間に電話。やはり、みんなそれぞれ忙しいので、断りの返事が返ってきた。

お客様に結果報告の電話をして、どうしてそんなに似顔絵にこだわるのかも聞いてみた。すると、すでにネットで探して似顔絵をオーダーし、それが届いたのだそう。期待に胸を膨らませて中を確認したところ、びっくりの似顔絵が。

新郎新婦とも、口元がやけに強調されている姿で、とてもこのまま渡せない…となったんだそうです。

ああ…そういう事情ですか…

気の毒すぎるいきさつ！しかもお祝いの席で渡すのを、周囲の人も楽しみにしているのだとか。

もう、他人事とは思えない。こんなことで、似顔絵をきらいになってほしくない。なんとかリカバリーしたい！

だけど、いかんせん、夕方までに仕上げるのはどうしても無理。

あさみ

明日の早朝のお渡しならできますけど、それだと遅すぎますか？

金曜日のお祝いパーティーには間に合わないけど、週末の結婚式には間に合う。電話口でとっても悩まれていた。

しばらく悩んで、「明日の早朝でお願いします」と返事をいただいた。

通常3週間いただいている、ウェディング用の似顔絵。細かいリクエストが入ることが多いので、下絵の確認やいろいろな打ち合わせの時間も加味してある。

ただ今回は大至急。いろいろすっ飛ばす部分もあるけど、そもそもの事情が事情だけに、下絵の確認までは削れないと思った。

夜9時から下絵制作開始して、10時頃下絵の確認をしましょうと話し、いったん電話を切った。その日のうちに振り込みを完了してもらった。

帰宅してから、送られてきた写真を確認し、下絵制作に入る。

お客様に鉛筆下絵を送って確認してもらう。「もうすこしやせた感じで」など、具体的に指示をもらって修正していく。

私が写真から受けた印象よりも、本人はだいぶやせ型らしく、さらに2回、やせ形に修正。「痩せたら似てきました」と言ってもらい、ほっとする。

夜遅かったので、下絵のOKをいただいたら、お客さまにはお休みいただいて、それから仕上げの作業に入る。色塗りを終えたのが、夜中の2時ごろだったかな。

夜型人間なので、眠くて…ということはなかったけど、久しぶりに緊張しながら描きました。

「今度の似顔絵は喜んでいただけるかな？」

翌朝、出来上がりの写真を送ると

「よく似てます！」と喜んでいただけました。

よかったー！！

ウェディング用の似顔絵は、額装、ラッピングまですべてコミコミなので、額装して可愛くラッピングもしました。

朝から出かける予定があったので、その場所の近くまで来てもらって、手渡しすることができました。24時間以内に、無事ひと仕事。

お客様は非常に喜んでくださいました。また、あさみさんに似顔絵をお願いしたいですと言ってくださいました！ヤッタ！

お客様が似顔絵にがっかりしたままにならなくて、よかったと思います。

100％すべての方に気に入っていただく似顔絵を描くのは不可能だと思うから、今回のことは自分にも起こりうること。万が一、がっかりさせてしまったときに、リカバリー可能なのは「時間があること」ですね。今回も、ギリギリでなければいろいろと方法はあったと思います。

ついつい、納期ギリギリに納品してしまっている自分にも、今回はいいメッセージをもらったと思います。来年は、早めの納品、心がけたいところです！

あさみのおススメ…でなく、あさみのイマシメでした！